Release : May/27/2011




ストーリー
新興投資銀行『ハイボルテージ』 の社長・奥山大地は突然、妻子殺しの容疑で逮捕、投獄される。
獄中で大地は、自身が投資していた新型の抗インフルエンザ薬・ザナミフルに対立するタミビル陣営が、既得権益を守るために自分を社会的に抹殺したのだろうと推測する。
そして巌窟王さながらに、自分をハメた連中への復讐計画を練り始めるのだった。
主犯格は、外資系投資銀行『マーカスヘンリー』 の日本支社本店頭取・藤村孝雄、東横理科大病院院長・河野宏、民自党厚労族の首領・佐々木源蔵の三人と推測。
どいつも、患者や病院は皆自分たちが肥え太るための金の成る木としか思っていないような悪人どもである。

出所した大地は、三人の娘たちが同じ超高級ゲーテッドマンションに住んでいることを知り、名前を変え見習い執事に扮して潜り込む。
藤村綾香、河野紗季、佐々木佳音。　陸は三人を陥れるための情報を娘たちから入手し、同時に落としていく。
こうして、悪に復讐するために自らも悪になった男の物語が始まる。

悪を告発することでの正義は、ここにはない。この物語においては、正義が悪を駆逐するのではなく、悪が悪を駆逐するのである。
これは、欲にまみれた悪人たちの生き残りを賭けた、命懸けのサバイバルゲームを描いた物語である。